OPEN MIND PROJECTの最終回、TRUSTというタイトルのエピソードでは、信用、信頼といった、人間関係において欠かすことのできないテーマについて焦点を当てたものだった。生産者である農家、仲買人、そして我々消費者も、信頼し合わず、互いに心を開かなければ、持続可能な有機農業の仕組みが生まれることなどない。
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TRUSTは、人間を様々な形で常に見張っている「ゴットとサタン」の答え合わせだ。才能豊かなジラユ·タンタラクーンが演じる「ゴット」は、様々な役柄で登場し、視聴者をわくわくさせた。LOSTの回では看護師の中に身を潜め、THE CONNECTORの回ではスーパーマーケットの店員、BELIEVEの回ではタクシーと野菜を運ぶ車の運転手とそれぞれ異なる役柄だ。そして最終的に、なぜゴッドが全ての回において現れるのか、TRUSTの中でその答えを明かしている。
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ゴッドとサタンは、同じ人間に存在する明と暗の部分だ。それこそが、ナッタポーン·ピンペットとジャトゥラゴーン·ピンペットの二人の監督による解釈だ。サタンを劇中に取り入れることで、人間の悪事によってひどく傷つけられてしまった地球を一掃したいと考えたのだ。一方のゴッドは、人間に残された希望の光として、人間は、自身をより良い方向に改善することができると信じている。そのため、人間に随時明るい未来を示すべく、他人の身体を借りて地球に存在させたのだ。
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しかし、方向性を示したりサポートを始める前に、ゴットは、まず、「人間は生き残る本能がある」という真理にたどり着いた。人間は、過ちに気づき、それを反省し、改善することができる。LOSTの回では、ゴットは、体内に溜まった農薬によって病気になってしまったアンジーと出会う。アンジーは、自分の身に起こったことは全て、自分自身の行いの結果がわが身にふり掛かったからだということを知っている。生活行動を変え、食べるという行為を改善する。それだけで、良い方向に向かう。 THE CONNECTORの回では、ゴットは、ティティの店、Perfect Greenの青果類が完璧であることに疑問を持つ。ゴットが何かをする前に、ティティは、今していることは正しいことではない、と自ら学んだ。真に完璧であることは、家族を傷つけたりしないもの。そこで、Perfect GreenをUgly Farmに変えて、消費者が健康であれるように、消費者が健康であれるように無農薬商品のみのものだけ販売するスーパーマーケットとした。そして、農家に焦点を当てたBELIEVEの回では、ゴットは、タクシー運転手として、ナットを家まで送り届ける。ゴットは、本当の幸せとは?と問う。それこそは、有機農業の方法を用いて、自ら野菜を栽培し、家畜を育てる、そしてソーシャルネットワークを駆使して利益を上げ、農家のコミュニティを堅固なものにするという、ナットがやると決めたことが、正しい方向を向いているものなのだ、と再確認するものであった。
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これぞ人間の美しさ。
人間はには、愛がある。人間は自らを、そして周囲の人を愛するように造り上げられた。愛や希望は、人間が互いに捧げ合うことのできるものだ。これによって地球は美しくなれる。今日、これまでの行いについて、あらゆる人が疑問を持たざるを得ないような状況に陥っているとはいえ、だ。人間によってもたらされたプラスチックによって野生の動物や海洋生物の多くが犠牲になり、蓄積された化学物質によって土や水はひどい状態になっている。しかしながら、全ての人が協力し、過ちを改善するならば、まだ、間に合う。
まず、初めの一歩を踏み出し、協力し、お互いに心を開き合おう。そうすれば、人間、動物、植物にとっての美しい地球が戻ってくると信じている。
OPEN MIND PROJECT - TRUST
ライター
パーラニー・ルートワタナーソンバット
フリーライター