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炭水化物をどう摂れば太らないのか?



子どもの頃、学校の先生からは、人間は5つの栄養素群から満遍なく食べなければならない、炭水化物は最も多く摂らければならない栄養素群だ、と教えられてきた。しかし、それとは裏腹に…何十年にもわたって、「夕ご飯は米は食べない、野菜だけ食べる」とか「ご飯の量を減らしなさいよ。そうすれば太らないから」という声を聞いてきた。人によっては、少しだけ減量出来る人、長期にわたって減量出来る人、中には、ヨーヨー効果に陥ってしまう人もいる。


昨年は、多くの人が炭水化物を切り捨てた。ニンジンなら全て端に避ける、という具合だ。野菜の茎ですら、糖質が高すぎる、と量を制限しなければならなかった。



炭水化物、という言葉を聞くと、パンやご飯、麺類と言ったデンプンを思い出す。いやいや、これだけではない、カボチャやトウモロコシ、サツマイモなどもだ。厳密にいえば、パパイヤなども、糖質を多く含むため、青いパパイヤを材料とするタイ料理のソムタムも、キュウリに代える人が多い。中には、厳格に管理している人もいて、ライムジュースなども糖質を計算しなければならないという。


我々の身体は、炭水化物をどう使っているのだろうか?


我々の身体は、炭水化物を食べると、消化してグルコースという糖に変え、身体の呼吸システムやその他システムに利用する。糖質は、余った場合、グリコーゲンに変えて筋肉や肝臓に貯蔵される。その消化については、同様にエネルギーを使わなければならない。精製された炭水化物を食べると、精製されていない炭水化物よりも早く、短時間で消化される。


炭水化物イコール悪ではなく、悪いのは砂糖の方だ


もうお分かりだろう。本来、炭水化物は、我々の身体にとって毒でも危険でもなく、身体が必要とする量をちょうど良く消費するなら、インスリンに対して負担にならない。ではどのような炭水化物なら糖質が少ないのか…いかなる精製過程も踏んでいないホールフードを食べれば、各種ビタミンやミネラルが揃い、我々の身体もより働き、消化活動も遅くなる。精製炭水化物を食べるより、空腹を感じるのも遅くなる。我が国タイは、米を主食とし、美味しい米がある。白米から玄米に変えてみてはどうだろうか。同じように美味しく食べられる。


美味しくて栄養のある炭水化物は、玄米に限らない


カボチャ、サツマイモ、タロイモ、トウモロコシは、栄養価が高い炭水化物だ。自然の甘味があり、低カロリー、糖質指数であるGI値も低く、買い求めやすい。何とでも食べ合わせることが可能で、化学物質の含まれない炭水化物であるという点も重要だ。有機農業産物を購入すると、栄養素をくまなく摂取でき、健康を害しない良い選択だ。


どれくらい食べるのがちょうど良いのか?


一般的に、多くの人は、炭水化物を主食とする。サンドイッチを食べるとき、具材よりパンの数の方が多い。アラカルトの注文食堂に入れば、ご飯がその一皿の主要な部分を占める。クイティアオを注文しても、麺が野菜や肉類より常に多い。では、美しいプロポーションのためには、どれだけ食べるべきなのか…実際は、食の嗜好の問題であり、それぞれのやり方に基づくダイエットなのだ。人によっては厳格でもあり、夕食に米を食べないだけ、という人もいる。


私クリスターは、1日の炭水化物摂取量が異なる。炭水化物を僅かしか摂らない日は、運動をしない日で、家でゴロゴロして過ごしている。ムラサキイモやカボチャ、タロイモなどを100グラムしか摂らない。一方、激しい運動をする日や仕事でエネルギーを消耗する日は、これよりもやや多く摂る。もちろん、1か月の中では、加工された炭水化物を食べることもある。常に身体の声を聞き、身体をチェックする。


例えば、1週間仕事をして疲弊したら、映画館で映画を見る時間を作り、大容量タンクのポップコーンを買って食べながら映画を見る。身体をリラックスさせ、ピリピリしすぎないようにする。


身体の声を聞くことは重要だ。人それぞれ、身体も異なる。それによって異なるダイエットがあることも間違っているとか正しいということではない。食べて身体が健康であることは良いことだ。しかし心の健康も忘れてはならない。どんなダイエットでも、張り詰めすぎると、我々の心に悪い影響を及ぼすこともまた然りだ。



 

ライター

クリスタ・プラシットサック

フリーモデル



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