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リンゴと日本式の市場価値を付加するということ



果物についていえば、「リンゴ」は、日本の果物の中でも最も有名なものの一つだと言えるだろう。中でも産地として有名な青森県は、日本の東北地方に位置し、本州から北海道へと船で渡る際には、本州側はこの県から乗船する。海の幸が美味しいのは言うまでもないが、「リンゴ」もこの県を代表する農産物として、この地に収入をもたらしている。



リンゴは、生食するだけでなく、加工して様々な商品とすることができる。アップルパイはジェラート、リンゴジュース、ゼリー、ケーキ、ジャム、アップルチップ等、美味しそうな商品ばかりだ。例えば、「アップルチップ」は、青森県を代表するもので、新鮮なリンゴを薄くスライスし、チップ状にする。歯ざわりはパリッとしながらも、味はリンゴそのものの味を保っている。


フレッシュな状態で木から取ってすぐのものを食べたいという人にも、日本では多くの県にリンゴ狩りをさせてくれる農園がある。有機農法によって化学物質に汚染されずに栽培されたものだからこそ、我々は安心して、木からもいだそのままのリンゴを食べることが出来るのだ。



写真は、プライベートで訪れた福島県のリンゴ農園のものだが、農園主の話では、2011年の東日本大震災によって、ここ福島県も甚大な被害を受けたそうだ。


津波の被害を受けただけでなく、福島の原子力発電所の事故の放射能汚染によって、福島産の農産物は風評被害も含め、多大な損失を被った。農家も含め、福島の事業者たちは、急ぎ復旧と信頼回復に努めなければならず、消費者が安心して食べられるものだと改めて信頼を得なければならなかった。



今回訪れたリンゴ園も、有機農法によって栽培したリンゴの安全性や新鮮さについての広報活動をし、リンゴの表面に文字や絵等、顧客の求めに応じたデザインを施すことによって、販売する上での付加価値を付けるようにした。こうしたデザインを持つリンゴは、世界に一つだけのリンゴとなり、農業産品の付加価値を上げた一つの戦略と言えるだろう。


タイにおいては、多くの有機農園で、一般に開放し、同様にフルーツ狩りをさせてくれたり、ファームステイをしながら農家の生活を味わうこともできるところがある。チェンマイ県の「ユーディー・ギンディー・ファームステイ」や、ラノーン県の「バーンライ・アイアルン」、ナコンラーチャシーマー県の「ライルーンロム」、カンチャナブリー県の「バーングラーントゥン・オーガニックホームステイ」等だ。機会があれば、是非一度、訪れてみてはいかがだろうか。


 

ライター

ウボンティップ・セートサッコー

TKLS埼玉の元気な女の子・ウェブサイト 「日本のことなら何でもお話します」オーナー



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